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2022.04.12

時空を超えて、地域の自然を届ける。エシカル・ハーブブランド「SETOUCHI T&K HERB」がもたらす体験

with who?

株式会社リム・ジャパン 代表取締役

西原ミツル

大学卒業後、漆工芸作家や映像作家、テレビ局でのチーフプロ デューサーとして活動。 2001年、地方企業活性化のためのマーケティング、ブランド 戦略デザインに取り組むため大手広告代理店に入社。 多様なソリューションをローカライズし、地方自治体・企業の ブランド戦略、商品及び事業開発・活性化、社会貢献活動等、 広告コミュニケーションとは異なるコミュニケーション・コンサルを実施。 2016年2月に退職後、地域活性のための新事業開発創出を目的 に株式会社リム・ジャパンを設立。 「“喜びに包まれる時間“と”心地良い空間“と”生きる豊かさ“」 をコンセプトに、全ての製品が石油系原料・保存料などの添加物や防腐剤は使用していない、環境に優しい安心・安全な国産 天然ハーブを使ったモノとサービスを開発する「エシカル・ハーブ」 プロジェクトを展開している。

日本各地の四季折々の自然を、時間も場所も超えて商品として届けたい——そんな想いから誕生した瀬戸内海発のブランド「SETOUCHI T&K HERB」。時空を超えてもたらされる商品体験とは、一体どんなものなのでしょうか。SETOUCHI T&K HERBの開発・販売を手がける株式会社リム・ジャパン代表の西原ミツルさんにお話を伺いました。

縁のある土地に行きたくなるブランドを

「SETOUCHI T&K HERB」はどんなブランドなんですか?

自然を愛するすべての人々に、“喜びに包まれる時間”と“心地良い空間”、“生きる豊かさ”をお届けするために、豊かな自然と地方再生につながるプロダクトを提案しているブランドです。地域の豊かな自然やハーブ(草木)を使ったスキンケアからハーブティ、エッセンシャルオイルやアロマインテリアなど、多様なハーブアイテムを開発しています。

日本の四季は北から南まで幅広く存在していて、地域性がありますよね。夏の暑いときの自然、冬の寒いときの自然などを、時間や空間を超えて形を変えて届けたいんです。商品を通じて、“喜びに包まれる時間”や“生きる豊かさ”を感じてもらえたらと思っています。

SETOUCHI T&K HERB 竹のハーブエッセンスを活用したせとシリーズ

時間や空間を製品として届けるというのは、どういうことなんですか?

まず時間は日本に古来からある二十四節気や七十二候がベースにあります。日本各地には季節ごとにお祭りや旬の素材があって、1年を通じて日本の季節の中で行われているモノやコトを商品開発のアイデアにしています。例えば桜が名所の地域では、桜が咲く時期に桜のエッセンスとその土地で取れる特徴的な素材をブレンドしたアイテムを検討し、身体にとっていい機能があるハーブ成分を抽出するなど、地域経済に役立つ商品開発をしています。

空間についてだと季節ごとに異なる地域の体験、自然の営みはどんなものかを伝えていきたいんです。例えば瀬戸内海は名前の通り「海」を連想される方が多いと思いますが、海の水は水蒸気となり山に雨を降らせ、土の中にしみ込み、やがて流れとなって川になり、里山を通って海に行き着く。この大きな循環が瀬戸内海だけでなく、自然界ではとてもうまくできています。

また、瀬戸内海は温暖なので春夏秋冬そんなに変化がないと思われるかもしれませんが、実際には山や海、東や西での気候も違いますし、海や山でとれるものは地域や季節ごとに全然違います。一見すると見過ごしがちな地域の楽しみ方はまだまだありますし、その地域でなければできない体験も多いです。

私たちのブランドが大切にしていることは、地域にある自然やハーブ(草木)をきっかけに「商品としてのよさ」「商品と関係する地域のこと」を体感してもらうこと。植物の状態がよければ、山も川も海もきれいです。すべて繋がっていますから。そうして実際にその地域に行きたいと思う人が増え、土地の時間と空間を体験していく人が増えたら嬉しいですね。

広島県竹原市から臨む瀬戸内海

そうした体験が“生きる豊かさ”につながるんですね。

そうですね。やはりその土地に行って呼吸をすると都会と地方では息遣いが違ってきます。日本のよさを再発見していくと、生きることの価値を感じてもらいやすいと思うんです。その価値を商品を通じて感じてもらい、実際に訪れてもらえたら嬉しいですね。

そのためにも商品を展示する際には、必ずどんな場所で作っているのか写真や映像を紹介するようにしています。その土地に行ってみたいと思って商品を購入する、商品をきっかけにその土地に行ってみる。そうした体験が“生きる豊かさ”なのではないかと思っています。

地域のよさを生かした商品作り

“生きる豊かさ”を提供する上で、最初の商品としてハーブを選ばれたのはどうしてですか?

きっかけは「香寺ハーブ・ガーデン」との出会いが大きかったですね。兵庫県姫路市で30年以上にわたり農薬や除草剤を使用せず、自然に近い状態で国産ハーブを育てられていて。ベースは農家なのですが栽培だけでなく、成分抽出から分析、製品化まで、ものづくりの高度な技術も持ち合わせています。化粧水や美容液、バームといった植物の力で肌自体を健やかにしていくだけでなく、さらに「食べること」「香ること」で身体を整える機能を植物から抽出し活用することで多様な商品づくりをされているのが魅力です。

この抽出技術をを生かしたプロジェクトの第一弾が『SETOUCHI T&K HERB』です。ブランドの立ち上げは広島県竹原市とのコラボレーションで、「T&K」は竹原の「T」の香寺ハーブ・ガーデンの「K」の頭文字を取ってブランド名としました。

株式会社香寺ハーブ・ガーデン代表取締役の福岡讓一さん(左)と西原さん(右)。

竹原は先ほどお話にも出てきた瀬戸内海に面した地域ですね。

竹原は近くに観光地として有名な尾道がある瀬戸内海の穏やかな港町で、江戸時代前期には塩や酒づくりが盛んでした。竹鶴政孝というウィスキーを日本で最初に作った人の生家がありますし、日本酒の純米酒が生まれた町でもあります。街並みも豪商のお屋敷や由緒あるお寺が残っていて、昔ながらの景色を残しながらも豊かさのある町なんですよね。

こうした町の時間や空間を商品でどう伝えられるかと考えたときに候補に挙がったのが、町のシンボルでもある「竹」でした。香寺ハーブ・ガーデンの社長から竹が1日で30〜40cmも伸びるのは表面についている白い粉の乳酸菌であることを聞いて、とてもおもしろいなと。そこで湧水のある自然の綺麗な場所で自生している竹を使って商品を作ることにしました。

竹原市の町並み保存地区

竹はどんな工程を経て商品になるんですか。

竹は収穫後2日以内に香寺ハーブ・ガーデンの工場へ搬入。細かいパウダー状に加工し、先ほどお話しした竹自身の乳酸菌で自然発酵させます。1週間くらい経つと日本酒のようにプクプクと泡立ってきます。その後圧縮率を変えながら、天然水で適切な成分を抽出するために圧縮蒸留。自然に近い形で育てられ抽出された他のハーブ成分をこの竹のフローラル・ウォーターに調合し、化粧水や美容液、バームなどの製品が出来上がります。香寺ハーブ・ガーデンさんが長年培ってきた独自の調合技術があってこそ、完成しました。

豊かな自然環境を守っていくために

初めて「SETOUCHI T&K HERB」の商品を使う方に向けて、オススメの商品や使い方を教えてください。

サステナブルコスメアワード2020ゴールド賞を受賞した「しっとり瀬戸内ハーブ・ウォーター」は香りが優しく、性別問わずどなたにもオススメしやすい商品です。シミ予防になる美容成分の抽出技術によって抽出(※特許第5283873号)されたレモンマートル水や、肌への潤い効果がある竹の芳香蒸留水やカミツレのハーブ・ウォーターが入っています。

シワやしみなど、肌のトラブルの原因は保湿不足です。毎朝肌の調子を整えるためには、夜のお風呂上がり5分以内に化粧水、美容液、バームの順番で肌をケアする。夜のうちに肌を整え、朝から化粧品をいきいきと使うことができますよ。

レモンマートルの花。名前の由来は、葉を砕くとレモンに似た香りを出すことから。オーストラリアの先住民のアボリジニは古くから料理や薬草に利用していたという。香寺ハーブ・ガーデンでは地元の農家と共同で有機栽培に取り組んでいる。

自然由来の素材を多く使われているので、商品を通じて地球について考えるきっかけも生まれそうですね。

私自身はもう10年以上前から、ローカルにある自然の素材を使って自然を豊かにすることを目指して活動しています。プロジェクトを中心に人が集まり、小さな集積が生まれ、形を変化させながら世に商品を出していく。そうすることで各地域のよさや豊かさが繋がっていき、いろんな人と楽しめると思っています。

私たちは「環境」「森林資源」「水資源」「ものづくり」「文化と伝統」を守り、「地域の元気を発見」することで未来に地域のよさを繋いでいけると考えています。お客様に私たちのブランドの商品を使っていると、環境にもいいことなんだと感じてもらう。事業が成り立っていくためには経済的な持続性が不可欠ですが、より多くの人たちと繋がっていけば事業も継続でき、自然と環境を守っていくことになります。そうやって世の中がよくなっていけばいいなと思うんです。


写真提供:株式会社リム・ジャパン

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