4/30まで送料無料
2022.03.15

無農薬、シングルオリジン、標高350m以上。心と体を整えてくれる『MATCHA HEAVEN』

with who?

株式会社hirondelle 代表

母里比呂子(Hiroko Mori)

大手航空会社の国際線客室乗務員を経て、リクルートへ転職し、美容業界の営業を担当。結婚・妊娠を機に退職後、専業主婦に。妊娠中のべビーマッサージの資格取得がきっかけとなり、赤ちゃんでも安心して使用できる無添加オイルブランド「hirondelle(イロンデール)」を立ち上げる。現在は地元静岡県の地域活性化に貢献したいと、地方ママのキャリア支援を行う「育ママキャリアシェアiNG」代表、有機栽培の日本茶・抹茶の魅力を世界に発信するため「MATCHA HEAVEN」ブランド代表を務める。静岡県立大学大学院日本茶研究生。2児の母。

無農薬、シングルオリジン、標高350m以上——これらの言葉は、これから紹介する『MATCHA HEAVEN』という抹茶ブランドの特徴です。

日本では奈良時代より飲まれているという、お茶。一面に広がる茶畑の景色を、写真などで見たことがある人も多いかもしれません。

一方で、私たちはお茶がどのようにして作られているのか、お茶を作る背景にはどんな課題があるのか、ブランドごとにどんな特徴があるのか、あまり知る機会はないかもしれません。

知っているようで、知らない抹茶の世界へ。『MATCHA HEAVEN』代表の母里比呂子(もりひろこ)さんにお話を伺いました。

標高350m以上の天空茶園のみで採れるオーガニック抹茶

『MATCHA HEAVEN』はどんなお茶を扱っているんですか?

『MATCHA HEAVEN』は直訳すると「抹茶天国」。私たちは「天国に一番近い」と言われる、  標高350m以上の茶園で採れる天空抹茶のみを使っていることから名づけました。ブランドを立ち上げるにあたって、10年後、20年後の未来を紡いでいきたい、次世代のためにいい環境を残していきたいという想いがあって。安心安全で100%オーガニックな抹茶を熱心に育てている生産者さんを応援したかったんです。

ただ平地では仮に自分たちの茶園が農薬を使っていなくても、近隣で農薬を使っているところがあれば風に乗って運ばれてきます。また、山と海は繋がっているので、農薬を使うと川に流れ海と混じり合いますよね。その点、標高が高いと周辺からの農薬の飛散もなく、無農薬だと川や海に農薬が流れ込むこともないので、限りなくクリーンな環境で魅力的でした。


他にもメリットがあって、遮るものがない標高の高い場所で太陽の光をたくさん浴びることにより、ビタミンCをたくさん作ってくれます。お茶の葉は太陽の光にあたって紫外線を浴びると、渋みの成分である「カテキン」が多くなるのですが、一方で紫外線をあまり浴びないと、旨味成分である「テアニン」が溜まります。

標高が高いと昔から「朝霧の立つところには良質茶ができ、旨みが凝縮され美味しくなる」と言われ、昼と夜の気温差が茶の育成にメリハリを与え、夏と冬の寒暖差が味をまろやかにし、ほどよい香りとコクのもとになります。特に冬の寒さは重要です。冬の間、お茶の木の芽は、寒さに対抗して硬い冬芽をつくり冬眠状態になります。この眠りが深いほど良質なお茶になるんです。年中暖かいと眠る期間がなく、良質な一番茶ができません。

有機川根抹茶をつくっている東邦農園の茶園

標高が高いことが美味しさにつながっているんですね。他にはどんな特徴があるんですか。

私たちの抹茶の葉は、茶葉の中ではとても希少な無農薬・無化学肥料で栽培しています。自然のものなので、農薬や化学肥料を使わないと、どうしても栽培した年の天候や寒暖差に影響されるんです。例えば3月に雨が降るとお茶の芽が早く育ち、美味しいお茶ができます。6月、9月に長雨が続くと茶葉は「もち病」などの病気にかかりやすくなり、品質に影響が出てきます。他にも日照りがいい年だとさっぱりした渋みが少し強い抹茶ができたり、雨が多い年は降った時期によっては濃厚な味わいになったり。人工的に味を均一にコントロールしていないからこそ、味わいが少しずつ変わるのを楽しんでもらえたら嬉しいですね。

そうした自然の味や地域の個性を楽しんでもらいたいからこそ、私たちのお茶は1つの商品につき1つの茶園で採れた茶葉だけで作る「シングルオリジン」なんです。一般的には同じ抹茶ブランドであっても、複数の産地や茶園の茶葉を使う「ブレンド」であることが多いです。でも、寒暖差や天候はもちろん、産地や生産工程によって抹茶の味は全然違います。自分の好みに合わせて最適な抹茶を選んでもらいたいんです。

「お茶」と一言で言っても、抹茶だけでなく煎茶や番茶などたくさん種類がありますが、その中でどうして抹茶にしたんですか?

『MATCHA HEAVEN』を始める前、静岡県掛川市の観光会議に出席していたことがありました。月に1回東京から掛川に通っていたのですが、どこに行ってもコーヒーチェーン店が増えていて。実際に日本の年間コーヒー消費量は、ここ10年以上ずっと40万トン以上(※1)と安定していますよね。一方お茶といえば静岡県を連想する人は多いと思うのですが、現実としてお茶の年間消費量は2020年には10万トンを下回りました(※2)。ペットボトルのお茶が普及して手軽に飲めるようになりましたが、仕入れ価格は下がっています。そんな状況を知って、掛川のお茶をどうにかしたいと思ったんです。

掛川は深蒸し茶や煎茶が有名で、静岡県全体をみても煎茶が多いです。ちなみに私の祖父は煎茶の手揉みの先生でした。だから私が取り組むなら煎茶を選ぶのが自然な流れだとは思いますが、すでに取り組んでいる人がたくさんいるなら、そこで戦わなくてもいいのではと。むしろ、お茶の新しい価値観や飲み方を提案することで、抹茶も煎茶も深蒸し茶も全部まるっとどれもいいよね、という状態ができたらみんな幸せじゃないですか。そこで静岡ではあまり作られていないオーガニック抹茶でブランドを始めました。

※1 日本のコーヒー需給表(全日本コーヒー協会):https://coffee.ajca.or.jp/pdf/data01b_2022_0204.pdf

※2 茶類の国内消費量の推移(全国茶生産団体連合会・全国茶主産府県農協連連絡協議会):
https://www.zennoh.or.jp/bu/nousan/tea/seisan01b.htm

抹茶でこころもカラダも、美しくヘルシーに

COMMEARTHでは「スティックタイプ抹茶」を購入できますが、この抹茶はどこで作られたものなんですか。

静岡県川根町にある「東邦農園」さんの茶葉を使っています。ここはまさに天空を感じさせる標高600mの山間地にあって、私たちがご一緒している茶園の中でも一番標高が高いです。ワシがよく飛来していて、空気がとても澄んでいて湧水も豊富なとてもクリーンな土地。

ただ、川根町は「川根茶」という煎茶が有名で、抹茶の産地ではありませんでした。数年前までおじいちゃんがずっと茶園を営んでいて、ちょうど息子さんが引き継いだタイミングでお会いして。もっとお茶を身近な存在にしたいと意気投合して、新しく抹茶を作り始めてできたのが「スティックタイプ抹茶」です。

「スティックタイプ抹茶」のおすすめの飲み方はありますか?

マイボトルにスティックタイプ抹茶の粉末と水を入れて、シャカシャカと振って混ぜると手軽に美味しく飲めますよ。ペットボトルのお茶の味に慣れていると、抹茶は少し苦いと感じる方が多い印象がありますが、私たちが作ったスティックタイプはほどよい旨味になっています。寒い時期だと水ではなく、お湯や温めた豆乳を入れるのもおすすめですね。特にスティックタイプは通常の粉末タイプのものよりも、粒子を小さくして溶けやすくしているので、ダマになりにくく口あたりも滑らかです。

他には、抹茶レモンティーもおすすめです。レモン漬けをしなくても、抹茶、レモン、水、ハチミツを混ぜるだけで簡単にできます。レモンには美白作用があるビタミンCや疲労回復を促すクエン酸が含まれているので体にもよく、抹茶と合わせて飲むとより美味しくなって、いいこと尽くしです!

お茶を飲み始めてから感じる変化はありますか?

あくまで個人の体験ですが、私はもともとアトピーがあり肌が荒れやすかったんですが、毎朝抹茶を飲み始めてからはお肌の調子が整ってきたように感じています。あとは少し話すのが恥ずかしいのですが、お通じがよくなるんですよね。腸にすごくいいなというのは感じていて、実際友人が「ウンログ」という便の記録をつけるアプリを使っていて見せてもらったことがあるのですが、抹茶を飲み始めた前後で記録が全然違っていて。

抹茶はビタミンAやビタミンC、テアニンやカテキン、食物繊維などを豊富に含んでいることから、アメリカではスーパーフードとして人気で抹茶専門店まであるほどです。『MATCHA HEAVEN』を飲むことで心と体の内と外、どちらも美しくなってもらえたら嬉しいですね。


朝に飲んでいるんですね。

朝飲むとスッキリ目覚められる感じがしますね。コーヒーだとガッと勢いよく目覚めさせる感覚があるんですが、抹茶だとリフレッシュというかスッキリ感が強い印象があります。カフェインが入っているので、15時以降はあまり採らない方が良質な睡眠にはいいですね。カフェインがどうしても気になる方は、抹茶ではないのですが『HOUJICHA HEAVEN』というカフェインレスの商品もあります。

また、農薬が気になるという方でも、『MATCHA HEAVEN』は無農薬なので子どもが飲んでも安心です。世の中には農薬を使っているお茶もありますが、粉末になっていると野菜や果物とは違って家では洗うことはできません。無農薬で作られたお茶の方が安心という理由で買ってくださる方もいらっしゃいますね。


茶畑の景色を、次の世代に受け継いでいきたい

COMMEARTHでは「地球まるごと健康と平等」の実現を目指しています。地球の健康についてはどんなことを考えていますか?

個人的な思いとして、「無農薬やオーガニックのものだけを選ばないといけない」といったある種の強迫観念から何かを選択するのは好きじゃないんですよね。無理をすると苦しくなって、心身にとってもよくない。だから、気軽に少しずつ、自分がいいと思うことから始めることを大切にしたいですね。そうすることで少しずついい循環が増えていき、社会全体で気運が高まっていけば、結果的に大きな流れに変わって次の世代にもいい形でつないでいけます。

子どもたちや次世代の人たちが安全に地球で暮らしていくために、私たち一人ひとりが今できることを、少しずつして積み重ねていくこと。まず身近なものから、地球にも体にも優しいものを選んだり、自分たちの目で見て本当にいいと思うもの、応援したいと思うものを買うことで確実に変わっていくと信じています。



私自身がオーガニックやナチュラルなものが好きなのは、畑の土や山の木々などを守り、次の世代につないでいける栽培方法で作られているから。今だけ、自分だけが満たされればいいという考え方ではなく、未来に生きる人たちを含めて持続可能な状態を目指したいんです。

よく自分の子どもたちにも話すのですが、山に雨が降って水が流れ、川になって海につながっていく。地球全体で循環しているからこそ、もし仮に農薬をたくさん使っていたら畑の土を通して川に流れ、海に行きついてしまう。今私が取り組んでいるのはお茶のことだけですが、小さなところから変えていけば、地球全体もよくなっていくと思うんです。

自然のことを自分と繋げて考えるようになったきっかけはありますか。

私自身お茶の産地である静岡県掛川市の田んぼと茶畑しかないような場所で育ちました。その後祖父が亡くなって茶畑を手放して更地になるのを目の当たりにしたり、他の土地でも畑がなくなっていくのを見聞きしたりしていて。私の家では更地にしましたが、一方で放置する人もいます。すると美しかった緑や田んぼが、どんどん荒地になっていくんですよね。

「お茶の木ってこんなに大きくなるの?」と信じられないくらい成長したり、蔦が絡み合って茶色くなってしまったり。以前は人が手入れをしていたから綺麗だったのが、荒地になって人が住まなくなっていくのをリアルに感じていました。だから抹茶だけでなく、お茶自体の需要が増えてみんなが無理なくお茶の仕事を続けていければ、きっと荒地になっていく景色はなくなるはず。

生まれ育った故郷の景色を守りたいと。

祖父は煎茶の手揉みの先生として全国津々浦々回っていたのですが、あるとき掛川市の市長選挙に立候補したことがありました。結果的には落選となりましたが、祖父は何かを変えたいという気持ちがすごく強かったように見えました。そんな祖父の下で育った私が今こうして静岡でお茶の取り組みをしているのは、何かのめぐりなのかなと感じています。自分が育った静岡の景色を、次の世代に受け継いでいきたいんです。


取材・文:中楯知宏 画像提供:MATCHA HEAVEN

Share